NPO法人日本交流分析協会静岡支部は、交流分析(TA)の普及を通じて地域社会に貢献する団体です。

TA大好き#15

コラム 白垣 善行
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私の祖母は89才だ。
3年前から入院しているが、この1か月で様態がだいぶ悪くなった。
話ができなくなり、反応がなくなり、ただ寝ているだけになってしまった。
私が子どものころ「いじわる ばあさん」というテレビドラマがあったが、祖母はテレビ以上の意地悪ばあさんだった。
人を困らせ意地悪するのが大好きで、子どもの頃は何度も泣かされた。
大人になってからも、難癖つけられ、よく口喧嘩をした。
ずっと「ばあちゃんは私のことを大して好きではないのだろう」と思いっていた。
ある日、祖母のお見舞いに行くと、医師が「ホントに根性悪の婆さんだ!」と怒っていた。
医師が口の中を診たいのに、歯を噛みしめ口の中を見せないようにしていた。
その光景を見たとき、「ばあちゃんは、根っからの『いじわるばあさん』なんだ」と脱力した。
そして、「別に私は嫌われていたのではない。こういう生き方をする人なんだ・・・」と吹っ切れるものがあった。
今はもう祖母から意地悪されることも難癖つけられることもない。
気持ちのよくない関わりだが、それがもうないのだと思うと悲しく寂しくなる。
「もう一度、意地悪してほしい。また喧嘩をしよう!」と望んでしまう。
(執筆者:西ヶはるこ)

コメント1件

  • 和泉光則 | 2014.11.09 21:55

    なにか、寂しさと同時に、不思議と心が温かくなる感じがしました。

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