TA大好き♯22 エゴグラム大好き第7弾
「君もEGOGRAMERになろう⑥」
さて、前回「1点」のカード2枚と、「2点」のカード1枚の高さが違うという指摘がありました。そこで、私は「このカードを使う検査者が『1点』をどのように理解するのか?」と問い返します。
私は、このように考えます。最も原始的なEGOGRAMであるJONE.M.DUSAYの棒グラフを見て思いました。ほぼ目分量的な棒グラフの高さの「7点と8点の差」は、コーラの瓶に入っているコーラの量が「7分目か、8分目か?」悩むのと同じではないかと。また、評価点が整数であるなかで、小数点以下をどう評価するのかと。
検査者は「1点」が何件以上あった場合は「信頼度が低い」と判断するだろうし、「1点」が多いのは「決断力が乏しい」と判断することも可能です。しかし、これだけは言えると思います。被検査者には、「1点」を選択する理由があったと。
EGOGRAMを受けた被検査者と検査後、または検査中に面談をした検査者Aと、記入済みの検査紙を回収後に見ただけの検査者Bでは、やはり結果の読み方に確実に差が出ます。
前回紹介したEGOGRAMの「N字型」「山型」「W型」等は、2級取得した分析士や一般の入門書の読者にとっての「比較判別のための型」です。結果、テキスト中のサンプル図に倣って、結果を評価します。となれば、この時点での「1点」のカード2枚と、「2点」のカード1枚の高さの差にどれだけ重要性があるのか? やはり、「このEGOGRAMで判断する検査者が『1点』をどのように理解するか?」に今はお任せするしかないと思います。
まずは、被検査者とテーブルについて、一緒にEGOGRAMを作ってみて下さいませんか。
追伸:9月5日、大阪にて江花教授の「交流分析の誤解を解く」というセミナーを受講します。この時、「自我状態」「エゴグラム」それぞれの誤解を解かれるようですので、ぜひTA-CARDSに反映させたいと思います。もしかしたら、ガラッと趣が変わってしまうかもしれません。おー、怖っ。 (大山毅)