NPO法人日本交流分析協会静岡支部は、交流分析(TA)の普及を通じて地域社会に貢献する団体です。

第35回全国年次大会(仙台)

静岡支部ニュース TA静岡事務局

―杉田先生の講演から(肥田さんの感想)―

自己感・情動調律など新しい概念が出され、初めは理解することに苦労しました。杉田先生は今までの個人の自律という狭い意味での交流分析から、母子の関係性を重視したよりダイナミックな関係性の交流分析(動的な交流分析)を考えるべきだと言っているように思いました。この母子関係の交流パターンが一生続くということは「何時になっても親は親、子は子」という特に日本的な母子の交流パターンにはマッチしているように思います。乳児が求めている情動調律にマッチさせることが健全なP0、C0を生み、健全なCを育むということなのでしょうか。(杉田先生はすべてのCは健全と言っていますが、たぶん「人は誰でも考える力を持っている」というTAの基本姿勢からきているのだと思います)

杉田先生は人間の根源であるC0の生成過程にフォーカスし、大事にしています。このC0の中にコスモス(宇宙)があり、宇宙発生のメカニズムとその中に溶け込んだ現象としてのヒトの命が存在し、母子の情動調律の中で育っていくと考えているようです。不適応は情動調律がうまくいかなかったときにおこると考えます。

3.11から、ヒトは自然とどう共存してきたのか、まさにヒトは自然との情動調律の中で生かされてきたのではないのか、被災者の皆さんにはおしかりを受けるかもしれませんが、今回の震災は大いなる自然のP0の一現象であるのかもしれません。秋になったら葉の色を変え、春には新緑のじゅうたんを山にもたらす。多くの生き物を育み、そしてヒトはその中で里をつくってきました。その中の一現象として今回の悲劇も位置づけられるのかもしれません。今回の杉田先生の講演を聞いて「もののけひめ」を思い出してしまいました。私の勝手な解釈かもしれません。ユングの世界観。勉強してみたいと思います。

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コメント1件

  • 和泉光則 | 2012.11.19 15:09

    支部の人間じゃないのですが、コメントさせていただきます。
    うーん、深いです。
    私は単に「C2」←「C1」←「C0」的な見方しかしておらず、杉田先生のおっしゃった「ユングの世界」を、イメージとして捉えきっていなかったように思います。
    ちょっと自己過信もあったような・・・
    日々成長ですね。。。
    気付かせていただき、ありがとうございました!

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