NPO法人日本交流分析協会静岡支部は、交流分析(TA)の普及を通じて地域社会に貢献する団体です。

「交流分析は楽天的な発想ができる心理学」20

コラム admin 2010-02-01

タレントさんが著書を出版して好評を得るケースを見かけます。その先鞭をつけたのが黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』ではないでしょうか。五百万部をはるかに超える大ベストセラーになり、現在でも増刷されているといいますから驚きです。テレビ番組の「徹子の部屋」の収録中にゲストから“ずいぶんたくさんの印税が入ったのではありませんか”と聴かれたとき、黒柳徹子さんは“えぇ、ずいぶんたくさんの税金を納めさせていただいております”と、ユーモア溢れる、おしゃれな答え方をしたといいます。どうも諸外国と比較して日本の税金は厳しいようで、稼げば稼ぐほど税金を多額に持っていかれるのでは、働く気がしなくなってくるかもしれません。しかし、“何もやらないほうがまし”という人が増えてしまったら、もう発展はありません。税金に関しては法律の問題ですので、私たちがいくら怒っても、税制が改正しない限りどうすることもできません。それよりも「これだけの税金を納めることが出来るのは、自分自身が一生懸命働いた証拠で、多くの人から認められたので仕事が沢山入ってきたのだ、素晴らしいことなのだ」と発想をプラスに転換すると、「次もがんばろう」という思いになってきます。黒柳徹子さんが「交流分析」を知っているか分かりませんが、ご自身に「肯定的ストローク」を出して、ともすると税金に対してマイナスになってしまう感情を見事に転換させています。ストローク経済の法則のなかに「自分自身に与えたくても、ストロークを与えてはいけません」とありますが、このような法則に捉われず、『自分をほめ上手になる』ことがとても大切です。肯定的ストロークは相手に投げかけるものであっても、相手から受け取るものであっても、とても心地よいものですが自分に肯定的ストロークを出す場合、なんとなく照れくさくて出し惜しみをする傾向が日本人には多いと聞きます。交流分析を学んでいる私たちは、自分にも惜しみなく「肯定的ストローク」を与えましょう。きっと生活に張りが出てくることでしょう。

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